1、 はじめに

 現在、排出された汚染物質に対して様々な規制が設けられており、汚染物質の濃度予測を行い、事業の計画段階における環境アセスメントが行われている。環境影響評価に用いられる濃度計算手法は、主として拡散式を使った方法であり、有風時にはプルームモデル、無風時にはパフモデルなどを使い分けている。これは大気中での風向、風速、拡散係数が一様かつ定常と仮定しているため、複雑な現実の現象とを結びつけるような十分な精度は望めない。また、大気安定度を考慮する場合もPasquill-Giffordの方法といわれる大きく6つにわけた安定度に対応する拡散幅を表す方法(線図によって表す方法)がある。さらにこれらの拡散モデルは平均濃度のみを評価するモデルであるのに対して、危険物質の拡散では、高濃度の評価が重要である。そのためには、濃度分布を細かく捉えることができるLESLarge-Eddy Simulation)が有効である。

 

2、LES解析手法

 支配方程式はフィルター操作された連続の式、Navier -Stokes方程式、温度輸送方程式、濃度輸送方程式を用いる。

 

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