6 都市・建築における熱環境評価 -快適空間の創出ー

対象とする現象

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キーワード:ヒートアイランド現象、熱収支シミュレーション、実在市街地、パッシブデザイン、建築環境設計、パッシブクーリング、微気候

(1) 実在市街地の熱輸送に関するLESの連成解析 -熱放射・熱伝導モデルの導入-

 実在市街地を対象として大気による熱の輸送の問題を明らかにしていくためには,都市(建物)表面における顕熱放散を再現するために都市の表面温度を予測することが重要です。しかしながら,都市の表面温度の予測においては放射の授受(日射,長波長放射)や蓄熱などの熱伝導といった日周期の現象を考慮していく必要があります。今後,これらの現象を考慮した市街地の熱環境予測を行うために,LESなどの気流解析手法に熱放射・熱伝導モデルを導入し,連成解析を行います。

(2)高層集合住宅の周囲に形成される微気候の解析

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 近年,低層市街地に高層集合住宅が建設される事例が増加し,それに伴い日照,景観等の問題が顕在化し,議論となっています。このような高層集合住宅の建設は,屋外生活空間の熱環境や周辺建物のエネルギー消費量の増加にも影響を及ぼすと考えられます。今後,LES,熱収支シミュレーション,建物熱負荷計算等の数値解析を用いてこのような影響を明らかにしていきます。

(3)パッシブクーリング手法を導入した住宅における建築内外の微気候予測

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 住宅において通風・換気は夏季の室内熱環境を改善する方法として古くから注目されてきた手法です。これらの通風・換気による室内の冷却効果を向上させ,利用時間を拡大させるためには蒸発冷却部材や植栽などの建築外部空間の微気候の改善手法や潜熱蓄熱型のフローリングといった蓄熱手法を組み合わせた住宅の設計似ついて考えていく必要があります。今後はこうした住宅の設計を想定し住宅の内外に形成される微気候を予測する方法を構築していきます。


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