5 環境乱流力学とその応用

(1)複雑地形上のウインドファーム風況解析

様々な植生被覆の複雑地形を対象に観測とLES計算で起伏面風況を推定し、ウインドファームでの風力エネルギー適合性評価を進めています。

 

複雑地形上のウインドファーム風況解析

 

(2)危険物質の大気拡散解析(LESによる推定)

 これまでの拡散解析では濃度平均値あるいは暴露量などが重要視され、環境負荷としての評価がなされてきました。しかしながら、物質の有害性が高い場合、濃度変動挙動、特にピーク濃度の確率的な評価が人間の生死を決定するため、解析技術としては非定常計算の精緻化が求められます。複雑地形(谷筋・丘陵地)・都市キャノピー内での物質の移動速度あるいは溜りの状況が予め判れば、避難経路を確保するために拡散過程を意図的に誘導するなどの危険物質に対して強い生活空間の形成も可能となります。安全・安心科学技術の一環として、有害危険物質の拡散を予測し、被害を軽減するためのシステム構築を目指します。

 

高層建物群近傍での流れのパターン

建物群側方:地表面近傍を流下
Wake内:上方に持ち上がる

 

高層建物群近傍での流れのパターン

下層部の流れ :風下に流下
中高層部の流れ :Wake内に流れ込む

 

都市部での大気拡散(放出点:高層建物群の斜め風上側)

 

都市部での大気拡散(放出点:高層建物の間)

高層建物密集域での風系構造と都市ヒートアイランド評価

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